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与論を知る情報
NGマジックワード・BIGワード
P32※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号
使い方を気をつける言葉(ワード)
考え・意見をわかりやすく伝えるために、言葉(ワード)の「意味」や「定義」を正しく理解し、使いましょう。
使い方に、気をつけてほしい2種類の言葉(ワード)はコチラ↓
- マジックワード
- 意図はなんとなく分かるけど、はっきりした意味が伝わる言葉
例えば、「平和・安心・幸せ・不幸・グローバル・普通・多い・少ない・強い・弱い・効果的・よりよい〇〇・適した」など
- ビッグワード
- 抽象的過ぎて、いろいろな解釈を生んでしまう言葉
例えば、地域貢献したい/地域密着型のサービスが必要/コミュニケーション能力が必要/グローバル規模で取り組むなど
マジックワード・BIGワード使い方NG事例
- 例① 目指すは、「安全な与論町!」
- 『どのような点で「安全」なの?最優先で安全を感じて欲しい対象は誰?高齢者?小学生?観光客?40代の独身女性?『?』に答える形で、BIGワード「安全」を定義するとGood!
- 例② 〇〇の問題を解決するには、多種多様な意見を取り入れて解決策を検討することが必要!
- 例えば、どんな意見?複数の例をあげて、具体性を加えるとGood!
ポイント「具体的な内容を伝える工夫」が大事
伝えたいこと=「他者も同じ解釈ができること」が大切
5W、1H:何を?誰が?いつ?どこで?なぜ?例えば?具体的にどのような方法・状態で・どうやって・どれくらいで(数・量・頻度)?の質問に答える形で、BIGワード・マジックワードのみの使用を避けましょう。
4つの中で、「突き詰めてみたら面白そう」と思うことをテーマにすると良いです。
研究テーマが皆さんの今後の「進路」と繋がりがあること。これもとても大切!
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リサーチクエスチョン
リサーチクエスチョンとは?
P44-45 ※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号
探究学習でのリサーチクエスチョンとは、複数の「問い」をくり返し考え、発展させていく中で1つ「最重要な問い」として導かれた「問い」。
「リサーチクエスチョン」は、皆さんが「問い」をくり返し発展させていく中で導かれます。
リサーチクエスチョンを導く方法
- 「問いを立てる」
- あなたの日頃感じている、身近な疑問からスタートしよう
↕何度も繰り返す!
- 「答えを見つける」
- 与論町にある資料や情報、皆さんがアクセスできる情報から答えを見つけよう。
↓信頼できる情報源を使おう
- すぐに答えが見つからない「問い」
- これがリサーチクエスチョンの候補になるよ。
「リサーチクエスチョン」は、1つだけ立てる。(複数設定はしないよ。)
よくある悩み…
- Q:そもそも「問い」って何?
- A:「問い」の種類や例を実際見て、真似するところから始めよう。テキスト「問いの種類」を参考にしてみよう!
- Q:「問い」の「答え」が、すぐに見かってしまうのですが…
- A:たくさんの種類の問を出すことよりも、あなたの立てた「問い」や「答え」を発展させることが大切。出てきた「答え」を見直して、「答え」に対する「問い」が立てられないか考えるといいよ。
- Q:同じ「問い」に取り組んでいる人が身近にいるんですが…
- A:「誰かと同じことをやっているのでは?」確かに、こう感じる機会が出てくるかもしれません。
- フィールドワークや、中間発表会などを活用して、専門家の方にあなたの「問い」について意見を伺ってみてください。会話から新しい「問い」が生まれるかもしれません。
- また、同じ分野に興味を持つ人との会話からは、与論島でまだ取り組めていない課題を知るきっかけになりますよ。
「リサーチクエスチョン」は、1つだけ立てる。(複数設定はしないよ。)
リサーチクエスチョンチェックシート
P57 ※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号
先行事例
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仮説を立て・フィールドワーク
仮説とは?役割
P66 ※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号
仮説とは?
探究学習での「仮説」とは、「リサーチクエスチョン」に対して「予想される仮の答え」
仮説は、これまでの研究や事例をもとに立てます。仮説を立てることによって、知識や法則が整理されて、意見や考えをまとめることにも繋がります。また、今後どんなフィールドワーク(調査や実験)を行うべきか計画を立てることにも役立ちます。
- POINT:仮説を立てるのに使う情報は、根拠が必要。
- 仮説はあなたがこれから行うフィールドワーク(調査・実験)の方向性を決める重要なもの。仮説を立てると時は、これまでの事例や研究から根拠をもって立てましょう。根拠のない情報や自分の考えだけで仮説を立てることは避けましょう。
- POINT:仮説は複数立てる
- リサーチクエスチョンに対して複数の仮説を立てましょう。
複数の仮説を立てることで、多面的なフィールドワーク(調査・実験)が可能となります。
また、仮説を立てるには1回だけとは限りません。フィールドワーク中にも新たな仮説を立てて、検証することで皆さんの「リサーチクエスチョン」がより具体的になり、探究も深まっていきます。
フィールドワークの種類
P73 ※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号
フィールドワークの種類・注意点
「リサーチクエスチョン」への答えを探すために、どのようなフィールドワークを実施するのがいいのでしょうか。皆さんのテキストを参考に計画しましょう。
与論島でフィールドワーク
ここでは、与論島でフィールドワークを実施する際の注意点を確認しましょう。
- 文献調査
- 探究学習で設定したテーマについて、理解や知識を探るため、文献調査は必ず実施しましょう。与論島に関する情報や、資料は与論島町役場HPや各図書館で見ることができます。
- アンケート
- 与論島の人口は限られています。年齢や条件によって調査対象者がごく少数人しかおらず、満足する回答数が得られない可能性も考えられます。アンケートを実施する前に、調査対象者を明確にして、アンケート調査が一番いい方法なのか確認しましょう。
- インタビュー / 参与観察 / 現地調査
- 与論島には各分野において知識豊富で、地域内外で活動・活躍している方がいらっしゃいます。そんな地域の専門家の皆さんですが、全ての方がその活動を専業としているわけではありません。他のお仕事をしながら、活動されている方も多いのが事実です。地域の専門家の方から学ぶことは大切ですが、インタビューや観察・調査を依頼する前には必ず文献調査を行いましょう。
「インタビューでしか聞くことができない内容なのか」、「あなたが聞きたいこと、知りたいこと、見たいことは何か」をまとめるなど、事前準備をした上で依頼しましょう。
- 実験・調査
- 特に実験に慣れていない学生の皆さんは、実験が必ず必要になった場合、計画・準備することが必須です。また、指導してくれる方(先生や有識者)と事前に話し合い、テキストを参考に実験内容を1点1点確認しましょう。実験に特別な装置や、材料を使う場合、町内では実施できなかったり、時間がかかる可能性があります。その点も考えながら計画、準備しましょう。
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考察・実験・再フィールドワーク
結論とは
P123 ※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号
結論とは
あなたが導いた「リサーチクエスチョン」への答えが「結論」です。
皆さんのテキストには”結論は、自分の主観ではなく、調査・実験(フィールドワーク)で得られた客観的なデータを倫理的に分析して導かなくてはならない。”とあります。
「結論」は導き方がとても大切です。
代表的な方法を参考に、あなたの結論を導きましょう。
帰納法
演繹法
背理法
必要条件 / 十分条件
根拠・事実
P123 ※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号
論理的思考を使い、根拠「なぜならば…」を伝える
「問い」に対する自分なりの「答え」は出ましたか?論理的思考を使うことで、あなたの出した結論の説得力がグッと上がります。
- 論理的思考(ロジカルシンキング)
- 情報を分析・整理して論理的に考えることで、問題を解決する最適方法を導く思考方法のことです。問題の解決策を考える際によく使われます。
前のページで紹介した2つの方法を使って、「根拠」とは何かを理解しましょう。
ポイント
- あなたの「答え(…だと思う)」と「根拠(なぜならば....)」を、セットで使うこと。
- 印象や感覚ではなく事実。偏った主張も入れないようにしましょう。
帰納法
演繹法
考察の仕方
P125 ※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号
考察とは
考察とは、「物事についてよく調べ考えること」。あなたがフィールドワークで得た事実から「リサーチクエスチョン」の答えを導く非常に重要なステップの1つです。
考察の手順
例:フィールドワークで得た事実から、更に新たな「問い」を立てる
例:出てきた新たな「問い」に対し、可能な限り「答え」続ける
例:出てきた事実や根拠から「リサーチクエスチョン」の答えを導く
考察のポイント
- フィールドワークで得た事実から、更に新たな「問い」を立てる。
- 出てきた新たな「問い」に対し、可能な限り「答え」続ける。
- 出てきた事実・根拠から「リサーチクエスチョン」の答えを導く。
結論を導く(チェックシート)
P191 ※与論高等学校で使用しているテキストのページ番号