2024年5月20日

与論中2年生「与論十五夜踊り」講話

《与論十五夜踊り》 歴史や背景、課題などについて学ぼう!

2024年4月18日 与論中学校2年生「ゆんぬ学」の授業で「与論十五夜踊り」の講話を聞きました。

講師として与論十五夜踊り一番組の踊り手でもある、麓誘市郎さん、沖隆寿さんのお二人に来ていただきました。お二人からは歴史や背景、課題などについて学び、与論島の伝統文化の発展・継承について考えました。

その後の生徒からの質疑応答では、生徒たちからユニークな質問や意見が出るなど、笑顔いっぱいの和やかな雰囲気となりました。

実際に生徒達からでた質問や意見・要望の一部をご紹介します。

Q .なぜ年3回しかないの?

A .雨乞いの為であり以前は農業の為に一番雨が必要な旧暦8月の1回のみだったが、徐々に娯楽として3回に増えたと考えられています。

Q .なぜ旧暦15日に行われるの?

A .旧暦15日は満月。夜が長く、また大きい月を見て神様や様々な想いをはせるためではないでしょうか。

Q .顔を隠す、仮面を被る理由は?

A .踊り手が別人になるためです。仮面を被り顔を隠すことで「お隣の誰々さん」ではなく、神様としてとらえてもらえるようにしていると考えられています。

Q .十五夜の踊り手はなぜ男性のみなのか?

A .戦国時代、460年前に作られたものが今も引き継がれています。その当時の「女性は家を守る」という男女の役割が引き継がれているためではないでしょうか。 本土では女性のみの踊りもあるので、(個人的な意見ですが)時代の流れに合わせて将来的には女性の踊り手が参加できる可能性もゼロではないと思います。

生徒からの意見・要望:出店がもっとあればいいのになぁ。

A .コロナ明けには、イベントなどを増やすことができましたが、祭りが平日開催なので協力者を募るのが難しいのが現状です。今後も声掛けをして協力してくださる方を増やし、地域のみんなが十五夜祭りに参加したくなるような工夫をしていきたいです。

講話の授業を経て、十五夜踊りの本番の日、4月23日に生徒たちは実際に現地で見学をしました。講話を聞いたお陰か、みんな興味深く鑑賞している様子でした。授業が終わった後も残って見学を続けていた生徒もいましたよ〜。

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