鹿児島大学の大型練習船「かごしま丸」が与論に寄港! ~子どもから大人までワクワクの船内ツアーと進路相談会を開催~
船の魅力と海の学びに触れる2日間。 多くの来場者が訪れ、未来のヒントを探る貴重な時間となりました。
世界の海を旅する鹿児島大学水産学部の大型練習船「かごしま丸」が与論島に寄港し、茶花港を会場に一般公開イベントが開催されました。
6月14日には、船内ツアーを実施。限られた90分間の中で、小学生や未就学児、保護者、ご年配の方々、さらに町長・副町長・教育長など、149名の来場者が参加しました。大学生や研究者による優しい案内のもと、普段は見ることのできない操縦室や観測機器、生活スペースなどを見学。子どもたちは機械室の複雑な装置や船の仕組みに目を輝かせ、大人も一緒に驚きと学びを深めました。
ある参加者からは「大学生のお兄さんに優しく案内してもらい、普段は見られない船の中をじっくり見学できて、子どもはもちろん大人も一緒にワクワクしました」との声が寄せられ、小学1年生の女の子は「船の中で1週間もすごすなんてすごいなぁと思った」と感想を話してくれました。親子で一緒に学び、楽しむ姿が印象的な時間でした。
また、中学2年生の男子生徒からは、「潮の流れを調査するのに使う機械を海の中に2年も放置したり、海水を汲む装置がとても高価だったり、船の上で魚を取ったりしたのがとても印象に残りました。長い期間遠くへ航海し外国などに行ったりするのがとても楽しそうでびっくりしました。」という感想も。
普段は教室で座って学ぶというイメージだった「勉強」が、実習で海に出て研究するという現場を体験し、「大学」という進路に興味を持つようになったとのこと。受験に必要な教科を自分から尋ねるなど、将来を見据える視点が芽生えた様子でした。
翌15日には、鹿児島大学水産学部の教員による特別進路相談会を開催。高校3年生を中心に、進学や将来の学びについて真剣に向き合う姿が見られました。海洋研究や水産学の魅力を直接学べる機会となり、生徒たちにとって大きな刺激とヒントを得る場となりました。
今回の「かごしま丸」寄港は、子どもたちにとって海への興味や職業観を育む第一歩となり、また大人にとっても地域の未来を考える貴重なきっかけとなりました。
本企画は、鹿児島大学水産学部と鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンターの協力により実現いたしました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。