鹿児島大学学生による熱い講演会 わんきゃとあまみ
「大好きな場所がなくなってしまうとしたら、どうする?」という問いから考える、ふるさとの未来
与論高校にて、鹿児島大学の要田さんをお迎えし、講演会を開催しました。
今回の講演は、「大好きな場所がなくなってしまうとしたら、どうする?」という問いかけから始まりました。
自分にとってかけがえのない場所。
思い出がつまった風景。
何気ない日常。
それが、もしなくなってしまうとしたら――。
会場にいた生徒一人ひとりが、自分の“好きな場所”を思い浮かべながら、静かに考え始める時間となりました。
くだどん集落への想い
要田さんは、くだどん集落で過ごした経験を振り返りながら、ご自身の「ふるさと観」について語ってくださいました。
地域の文化や人とのつながりは、特別な行事の中だけにあるのではなく、日々の暮らしの中に自然と息づいているもの。
当たり前のようにそばにあった風景や人との関わりが、自分の価値観や生き方の土台になっていることに、あらためて気づかされる内容でした。
「ふるさと」は守られるものではなく、日常の中で育まれていくもの。
その原点を、温かなエピソードとともに共有してくださいました。
台湾留学で見つけた、第2のふるさと
大学在学中、要田さんは台湾へ留学。
その中でも印象的だったのが、「打工換宿(だこうかんしゅく)」というスタイルでの滞在です。
働きながら宿泊させてもらうこの仕組みを通して、現地の人と生活を共にし、同じ時間を過ごしました。
観光では味わえない日常の中で、食卓を囲み、働き、語り合う時間。
その積み重ねの中で、自然な中国語が身についただけでなく、言葉を超えて気持ちを共有する経験が生まれたそうです。
「台湾は、第2のふるさとになりました。」
この言葉は、生徒たちに強く響いたようでした。
“ふるさと”は、生まれた場所だけではない。
人と関わり、時間を共にすることで、新たに生まれるものでもある――。
そんな気づきを与えてくれるお話でした。
地域は「守る」のではなく、「関わり続ける」もの
講演の後半では、校長先生とのセッション形式で対話が行われました。
要田さんが語ったのは、
「地域は“守る”ものではなく、“人が関わり続ける仕組み”をつくることが大切だと思う。」
という想いです。
地域を守ろうとするだけでは、できることに限界が生まれてしまう。
しかし、関わりたいと思える仕組みがあれば、人は自然と集まり、関わる人も増えていく。
「ワクワクする場をつくりたい」
そんなこれからの夢についても語ってくださいました。
そのまっすぐな姿勢は、生徒たちにとって、自分の未来や地域との関わりを考える大きなヒントになったことと思います。
与論島からも、要田さんのように、熱くまっすぐに夢を語る生徒がこれからも育っていくことを期待しています。
要田さん、そして調整にご協力いただきました鹿児島大学の先生方、ありがとうございました。

